【書評】人を操る禁断の文章術の感想→明日からメンタリストに転職する

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人を操る禁断の文章術book

ブログを書いていて文章がうまくまとまらないなぁ・・。

こんなツイートしました。

文章だけで人を操ることが出来るならば、それをお金に繋げることが可能になります。

たとえば、ブログ収入やアフィリエイトとか。

メンタリストDAIGO氏の「人を操る禁断の文章術」ではそれらのプロセスを知ることが出来ます。

私自身もブログを始めてから、以前よりも多少の文章の型を覚えました。

ですが、

・ただひたすら機械的に書く

・一球入魂で書く

どちらで書いたとしてもポイントがズレていれば結果的には同じことだったりします。

ブログは読まれてナンボの世界。読まれなければ意味がなく収益も見えてきません。

読者のあなたがこの先を読み続けていただけるのかに至っても、この最初の導入文でいかに興味を引くかで決まったりします。

この記事でいうと、「お金に繋げることが可能」という文章で興味を引いています。

このように、この本には文章の裏にある心理や想像力をかきたて、心を動かす文章術の型と心理を習得できるエッセンスが色々とつまっています。

本記事の内容

・人を操る禁断の文章術でDAIGOから学ぶ
・書かない3原則
・人を動かす7つの引き金
・5つのテクニックに従って書く

ブログの内容や構成がいきづまっている自分からすると、この本では随分とヒントを得ることができました。

ブログに限らずこの本の内容は、日常の生活においても役立つような思考で溢れています。

それでは要約していきたいと思います。

人を操る禁断の文章術でDAIGOから学ぶ

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「人を操る禁断の文章術」はメンタリストDAIGO氏による本です。

2015年に出版ですが、アマゾンKindle版 (電子書籍)では未だベストセラー1位となっています。(2020年6月時点)

人を操るというぐらいなのでどんな文章なのか気になるところですが、この本では単なる文章のテンプレート的なことではなく、文章の裏にある心理について理解することが出来ます。

一つの文章をとっても、細かく描写し説明する必要はありません。

必要なのは、読者が読んだ文章に対し、想像させること

そして、最終的な文章の目的は人を行動させることだと理解させられます。

人を操る禁断の文章術要約:書かない3原則

ban

「書かない」3原則
1.あれこれ書かない
2.きれいに書かない
3.自分で書かない

文章術の本なのに、「書かない」が並びます。

ブログを書いていると、「この部分でこれは必要だろうか」とか思うならまだいい方。

ブログを始めた頃は記事を成立させる、文字数を稼ぐために、ひたすら思いついたことを書いたりしていました。

読者がどう感じるだろうとか、書いたのだから読まれるはずだとかお構いなしで。

原則1「あれこれ書かない」

ブログにおいて、検索エンジンのSEO対策には「1記事につき1キーワードについて書きこんでいくのが好ましい」と良く言われます。

内容があれこれ飛び火すると、GOOGLEの検索ロボットが「この記事は何が言いたいの」と判定がしにくくなり、結果的に上位には表示されなくなります。

原則1ではまさにそのことが頭に浮かんできました。

・短い箇条書きレベルの文章でも、読み手の想像力によって十分に行動につなげることができる。

・あえて情報量を少なくすることによって読み手の想像力を利用する。

文章の目的を理解し、結果どう行動してほしいかを考える。その為にだらだらと長い文章は必要ないということです。

何かの成果を出すには、目的の理解と対するゴールが見えていないとなかなか達成できません。挫折する可能性が大きいです。

例えばダイエットとか。何の為にダイエットするのか理解し、どうなるのがゴールなのかを見据えてないと間違いなく三日坊主になります。

原則2「きれいに書かない」

最近の私はここについての考えは全くありませんでした。当たりさわりなくいい感じで文章をつなげていくのがいいと思ってましたし・・。

言われてみると、ブログを始めた頃の記事や、適当に投稿したTWの方が反応が良かったかも。

自分に置き換えて考えると、YAHOOのトップページで紹介されている記事のように、当たりさわりない文章では「へーそうなんだ」と単なる情報収集で終わってしまいます。

きれいな文章とは、形式的な感じであるとも言えます。

ここでは、きれいな文章が悪いことでなく、読者の心に響かせて行動させるには物足りないということをいっています。

ありきたりの型では何か足りないと感じていたのでまさにコレかと。

それはそれなのですが、ブログでは構成や型などのテンプレは必須だと思います。

そこから毎回考えるのって無意味で時間の無駄。電気を使うのに電気の仕組みから知るのと一緒。

なので、世間一般論ではなく、いかに自分の考えを型に乗せるかという捉え方をしました。

原則3「自分で書かない」

じゃあ、誰が書くのかという話になりますが、意図が違います。

書いた文章による結末を筆者ではなく読者に決めてもらう、自分が書きたいことを書くのではなく、読み手ファーストで考えるということ。

読んでもらう為には、どんな事が必要かを読み手のターゲットを基準に分析し変えていかねばスルーされます。

ここまでくるともう、文章というか心理学の世界です。

ブログなどで収益化目的で集客するならば、単なる定型文や感想文では成り立たず、読者の知りたいことをベースに簡潔に書かないことには心に響かないという現実を知ることができます。

ここは私もしっかりと理解しなくては次につながりそうにありません。

人を操る禁断の文章術の要約:人を動かす7つの引き金

trigger

人を動かす7つの引き金
1.興味
2.本音と建前
3.悩み
4.損得
5.みんな一緒
6.認められたい
7.あなただけの

文章を書く上で上記7つの点を押さえておくことが、読者の心を動かすための手がかりだと言っています。

良くみるとこれって文章だけではなく、日常生活でもよくある事柄ですよね。

会社員の私からみると、間違いなく何かしらで上記7つに遭遇していることがイメージ出来ます。

人を動かす7つの引き金 1.興味

読み手の興味を探っていくということですが、ここでは相手の事を知っている前提での話です。

その相手からどんなことに興味があるかについて情報を抜き取り、文章のやり取りに役立て行くやりかたです。

ある意味プロファイリングとでもいうのでしょうか。

ブログに置き換えると読み手が誰かなんて分かりません。GOOGLE検索でサイトにアクセスしてもらうには、まずは記事のタイトルが判断材料になることです。

従って、記事内容はともかく読者の興味を引くためのトリガーは「まずはタイトル」が重要ということになります。

人を動かす7つの引き金 2.本音と建前

・本音 こうありたい

・建前 こうであるべき

という人間の心理を見抜いて、会社内のメールなどに役立てようといっています。

ブログに置き換えるならば、この商品は良いですよと紹介しながら、高いので自分では使ってないとか。

本当は日本製の本物が欲しいけど、中国製の安物で我慢してるとか。

そこを押さえて本物を手に入れたくなるような文章で行動につなげることができたら・・。

それでは極端なステマになってしまいますが、要はそういう心理が文章に役立つ事がわかりましす。

人を動かす7つの引き金 3.悩み

人間の悩みの9割はHARMに分類できるとのことです。

・H HEALTH 健康
・A AMBITION 願望
・R RELATION 人間関係
・M MONEY お金

このHARMに世代、つまり年齢をかけ合わすことにより、よくある悩みはある程度予測できてしまうということです。

言われてみれば、10代、20代、30代・・・とそれぞれの世代について起こりえることは予測できますね。

ブログでは、「ターゲットを誰にするか」ということも重要で、誰向けの何について書いているかという概念はここで理解することができます。

人を動かす7つの引き金 4.損得

ここは誰もが反応する部分で得よりも損をしたくないという人間の心理を文章にするということです。

・両面提示 デメリットとメリットを書く

・片面提示 メリットだけを書く

これは会社でのメールや、提出物、考え方にも共通して使えるので強力です。

業務改善とかでも、「現状のやり方のデメリットはこうだ。しかしこのやり方に変えればメリットだ」とか。

あえてデメリットを書くことで信頼性を得られます。

ブログでも良く見かけるメリット、デメリットはという見出しはここからきているようですね。

注意点は、先にデメリットを並べて、後からメリットで〆るのが有効的とのこと。

人を動かす7つの引き金 5.みんな一緒

ここでは、「社会的証明」という集団心理について書かれています。

多くの人がやっていることが正しい事という心理だそうです。

ここは理解するのに苦労しましたが、この心理を文章に利用すると絶大な効果が生まれます。

それには読者がどのようになりたいかなど、カテゴリーを探ること。

このキーワードで流入した読者達はどんなことに対して何を基準としたいかなどを考えるならば、

「ブログで毎月10万稼げるようになりました。稼いでいる人はみんなある特徴がありました。それは禁断の文章術を使っていることです。」

とすると「え、稼いでいる人が使っている禁断ってどんなの」となればいいのですが・・・。

ブログではよく「読者に共感するような文章を書く」といわれますが、共感させるためにはベースとなるカテゴリを考え、そこにみんながやっているなど興味を引くような情報を加えていくという感じで書いていきます。

みんな一緒のフレーズとしては、

「私はユニクロのエアリズムマスクを注文しました」

よりも

「100人中60人がユニクロのエアリズムマスクを注文してます」

のほうが、「売りきれる前に買わねば」と思うようになります。

既にあるカテゴリーと、共感の対象となるカテゴリーを繋げることによって効果を上げていきます。

人を動かす7つの引き金 6.認められたい

人から認められたいという心理を文章に組み込むことにより、相手に行動させるということです。

・文章に「相手を認める言い回し」を入れる

この思考は会社では必須かもしれません。そのシーンは多々思い浮かびます。

上司への質問や、部下への一言でもこの心理を使えばスムースなやり取りができるはずです。

文章にも有効ということなので、応用してブログとかに組み込んでいけばいいと思います。

「ここまでブログ記事を読み続けて頂き、読者のあなたには感謝しかありません。」

人を動かす7つの引き金 7.あなただけの

「あなただけですよ」という限定された状態の心理には人は心を動かされやすいということです。

この感じは私自身会社でよく使います。「あなただから優先して頼まれたことをやりましたよ」とか。

ほぼ冗談に近い話ですが、言われた方はそれを分かりつつ「いつもスイマセン。」となります。

これはこれでコミニケーションが成り立つのでいいかなと。

文章にすると、

・特別感

・希少性

が重なると最強フレーズとなるそうです。

「このブログを読んで頂いた読者の皆様へ、先着10名様につきブログで利益を上げる秘密の方法を提供します。」

とか。胡散臭いですかね。

人を操る禁断の文章術の要約:5つのテクニックに従って書く

Technique

5つのテクニック
1. 書き出しはポジティブに
2. なんども繰り返す
3. 話しかけるように書く
4. 上げて、下げて、また上げる
5. 追伸をつける

ここでは読み手の心を動かせるような文章のテクニックについてが書かれており、あらゆる文章に応用することができます。

テクニック1  書き出しはポジティブに

初頭効果という心理によって、第一印象は大きなインパクトを与えます。

文章でも冒頭からポジティブに書いていくことによって、このままブログを読み続けてみようと思わせるごとができます。

・第一印象の影響は大きい

・書き出しから好印象を与える

・ポジティブな感情を詳しく書く

テクニック2  なんども繰り返す

文章の中でテーマに対する「意味」と「感情」について、言葉を変えながら繰り返すことにより説得力が上がります。

同じ言葉だと飽きてしまうので、注意点としては同じ言葉を使わないことです。

なので言い換えや似たような意味の言葉をある程度イメージできるのがベストです。

繰り返しの意味と感情を言葉で表しづらかったら「5W1H」に当てはめるという手があります。

「誰の、何が、いつ、どこが、なぜ、どのように」楽しかった、つまらなかった、など。

・感情を表現する言葉を繰り返す

・繰り返しによって説得力が上がる

テクニック3  話しかけるように書く

「きれいに書かない」にあったように、感情に欠ける文章だといろいろとつまらなくなってしまいます。

そこで、「話しかけるように」書くことよってリズム良く進んだりしていきます。

よくブログの冒頭で、「xxxは好きですか?」のように質問のような文章を多々見かけると思います。

そこでもこのテクニックが使われているという事です。

・誰かとの会話を思い浮かべれば文章が進みやすい

・文章を会話としてイメージすることで相手に訴えかける

テクニック4  上げて、下げて、また上げる

書き出しはポジティブにしますが、それだけだと飽きられてしまいます。

一度ネガティブなことも正直に伝え、その後に再度上げていくことによって文章の起伏を作ります。

よって読者の感情の起伏も高まり、結末への期待が生まれます。

「上げて、下げて、また上げる」のはあくまでも書き手ではなく、読者の感情に対する狙いです。

・ストーリーは山ばかりでなく谷は欠かせない

・あえて感情の起伏を大きくさせる

テクニック5  追伸をつける

この追伸こそがあらゆる文章において心に残る部分であることがわかっています。

仕事でのメールとかで、メインの要件の最後に書く一言とかですね。

ブログでも良く見かけるのは、メインはここまで、ラストはメインについて深堀していきますとかがそれにあたるのかと理解しました。

ツァイガルニク効果という心理では、「まだ続きがあること」の方が記憶に残るそうです。

よくある「何かがやりっぱなしだからかたづけなきゃ」とかです。

追伸では、読み手の無意識に文章を残すことができます。

達成したことよりも達成できていないことが気になるという心理を文章につかうということです。

なので本筋を完結させて、最後の追伸でインパクトを刻むというテクニックです。

【書評】人を操る禁断の文章術の感想→明日からメンタリストに転職する:まとめ

人を操る禁断の文章術では、単なるテクニックやテンプレートではなく、それに至る思考を学ぶことが出来ます。

ブログはもちろん、メールや報告書など全ての文章において役立つノウハウが詰っています。

文章は読ませるのではなく会話するという観点から、一方通行ではなく読み手の心理に突き刺さる文章を書くことが重要だとつくづく考えさせられます。

この本はブログをやられている方なら参考になることばかりです。書き方や考え方などにいきずまったら是非この思考やテクニックを組み込むべきですね。

アマゾンプライムでは、この「人を操る禁断の文章術」のKindle版が読み放題対象となっています。(2020年06月時点)

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